治療例

じんましん

30代 女性

2年ほど前から季節の変わり目やストレスが重なると主に手足の内側に発疹。病院で薬をもらったりもしたが、良くなったり悪くなったりを繰り返す。自然に治るかなと期待しつつ、また今回もかゆみが始まってしまい来院。鍼灸ははじめてとのこと。

非常に敏感な方。この場合の敏感とは気の変動が大きいということで、初回の治療は様子を見ながら慎重に治療。脾土経をてい鍼(先の丸くなっている刺さない鍼)を使って補い熱感のあるところにごく軽い瀉法を行いました。2回目に来院されたとき、前回の治療後は寝付きが良くぐっすり眠り翌朝すっきり。何となく調子が良いとのこと。その後も継続治療を行い、気分の安定と共にじんましんに悩まされることはほどんどなくなりました。

眼精疲労

40代 男性

経理業務に従事する会社員。ほぼ1日中デスクワークでパソコン作業。神経も使い目は痛みを感じるほど疲れている。極度の近視で視力も年々低下。慢性の腰痛とたまに痔の症状もあり。

眼と筋は肝木経のつかさどり。古典では血を蔵する所とも言われています。脈診では虚の脈と診ました。腹の臍まわりも力なく、胃腸の調子をたずねてみると昔から下痢をしやすいとのことでした。体質的に脾経が弱く座っている時間が長くうっ血しやすい状態であることから、肝経と脾経の調整を鍼で行いました。のぼせがないのを確認して、標治法(局所に対する治療)として瞼の上から軽く温灸を施しました。直後から目の奥のこわばりが緩み、気持ちがよいとのこと。勤務時間の関係で多くても週1回の来院ですが、以前より身体が軽く感じられるようになったとのことです。便通がよくなり出血することはなくなりました。

腰の痛み

中学3年生 男子

高校受験のため塾や家の長時間の勉強で腰が痛い。寝不足、食生活も乱れニキビも多い。

若い方は反応が早く、体力もあり生命力も旺盛なので2回程の治療でよくなりました。治療が始まるとすぐにスヤスヤと寝てしまい、大変気持ちが安らぐとのこと。症状はすぐに軽減したのですが、その後もたまに気分転換で治療に来ていました。ニキビは思春期ということもあり、清潔を保つように助言し、顔全体に散鍼(さんしん=散ずる手法。熱や膿を散らす)をしました。無事に志望校も合格。

変形性膝関節症

70代 女性

数年前は膝を曲げて座れないほどひどい時があったが、病院に通い徐々に良くなった。最近になって8ヶ月の孫を抱くことが多く、膝がまた痛み出してきた。実は今日の午前中は整形外科に行ってきたとのこと。今も何もしなくても痛みがあり、夏でも足先の冷えが気になる。

触診では熱や腫脹はありません。日常的に冷湿布を貼っているということでしたので、急性期を過ぎているのであれば、冷やし続けるのは血流を妨げるので気をつけてくださいとアドバイスしました。問診と脈診から治療方針をたてて腎水経を鍼で補ったあと、痛みのある右膝には患部を囲むように親指大のもぐさの塊をつくり知熱灸をしました。熱がじんわりと伝わったらすぐにもぐさを外すので、ホワっと温まります。通院のあとなので施術量を調整しました。治療直後、全く痛みがなくなったとびっくりされていました。しかし翌日、普段通りの生活をはじめると、また痛みがぶり返してきたとのこと。長年にわたり患っている疾患はすぐにすっかり良くなるわけではありません。鍼治療の直後に痛みが軽減することはよくありますが、それは体に変化を起こしたからです。一時的によくなったように感じでも、慢性疾患に対しては体質や年齢を考慮しながら徐々に薄皮を剥がしていくような治療が必要です。全身治療で足の冷えを解消することで、膝の回復につながることを説明し、治療を続けられています。

ギックリ腰

40代 女性

冷蔵庫下段を開けるために腰を曲げた瞬間「やってしまった!」とのこと。ご主人に抱えられながら来院されました。

姿勢を変えられないので横向きで寝たまま施術。本治法のあと、奇経(きけい)治療を行いました。奇経治療とは、主に急性劇症などの場合に著効を上げる治療法です。手と足の2ヶ所にツボをとり、反応を診てお灸をします。初回の治療で完全ではありませんが、スーッと痛みが和らぎ腰の可動域も広がりました。ご主人に支えてもらい自力で歩行。治療間隔をつめて通院していただき、4回目の来院ですっかりよくなりました。奇経治療は適応がぴったり合うと私まで驚かされることが多々あります。

 

上記の治療例の他、アトピー性皮膚炎胃癌術後の体力回復無呼吸症候群を伴ういびきうつ症状起立性低血圧五十肩体調不良からの妊娠・出産等、さまざまな症状で訪れる方がいらっしゃいます。鍼灸治療によって改善する症状は他にも多くありますので、お悩みのある方はご相談ください。