竹内鍼灸治療院

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竹内鍼灸治療院ブログ

からだの声と銀の鍼
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2018.04.07

長崎・イルカ・あんでるせん1

3月某日、『私の人生死ぬまでにやりたいことリスト』のひとつだった長崎県川棚町「四次元パーラーあんでるせん」に行ってきました。

知る人ぞ知る、噂のマジックショー。いえ、これはもう「サイキックショー」「超能力」と言っても間違いありません。

長崎のあんでるせんについての詳細は、多くの方がブログ等で語っているので検索するといろいろな情報が得られます。

簡単に説明すると、長崎空港から車で40分ほどの小さな町にある昭和の雰囲気漂う喫茶店のマスターがマジックショーを見せてくれるのです。

ですが、もちろんただの手品ではありません。予約必須で全国各地からお客さんが集まる店内。壁にはびっしりと有名人、著名人の来訪写真。レトロなあんでるせんには底知れぬパワーがみなぎっています。

かくいう私も数年前から『いつかはあんでるせん』と待ち焦がれ、ようやく二か月前に予約完了。マスターも言っていましたが、あんでるせんへは呼ばれた人が、行くべきタイミングで訪れることができる場所なのだそうです。

 

羽田空港から始発の長崎便に乗り、到着後はレンタカーで移動。途中、東彼杵(ひがしそのぎ)町にある道の駅、「そのぎの荘」に立ち寄りました。ひっきりなしに地元の人がやってきて勢いが半端ありません。

採れたての露地野菜、無造作にパック詰めされたまるごとの魚はまだ口がパクパクしています。試食のかんきつ類はどの種類も驚くほど味が濃くて瑞々しい。

かつて東彼杵町は鯨の流通拠点としてにぎわい、今もなお鯨は家庭料理として食されているそうですよ。

冷蔵庫内はすべて鯨の部位。

そして圧巻は惣菜の陳列棚。

地元の母さんたち手作りの総菜やお弁当が所狭しと並べられています。豊富な煮物の種類、ボリューム、私たちには珍しい郷土料理の数々、眺めているだけで幸せな気分になります。道の駅マニアの私にはたまりません。

しかしここでお腹を満たしてはいけません。食事はあんでるせんでとることになっているので、泣く泣く道の駅をあとにしました。

 

午前11時前には川棚町のあんでるせんに到着です。早朝東京を出発し、まるで春風に乗って運ばれてきたかのように、ふわりとあんでるせんへ入店しました。

マスター特製のハンバーグランチをいただき、ショーが始まるのを待ちます。

噂通りの長時間におよぶ待ち時間を過ごし、いざマジックがはじまりました。

 

まずはマスター、テンポよく観客の緊張をおやじギャグでほぐします。そして心地よい人生訓をスッと織り交ぜながら、驚愕のマジックを披露してくれます。

3時間におよぶノンストップのマジック(あえてマジックと呼んでおきます)は、世の中の常識とは何なのかを根本から覆してくれます。ショーの内容は事前情報で熟知していましたが、実際目にすると驚きというより自分がいま、どの次元を彷徨っているのだろうかと宇宙酔いしそうです。したことないけど。

 

ざっと紹介すると

・普通のスプーン曲げではなく、小学生の女の子に握らせたフォークがマスターの念によって彼女の手のひらを押し広げながら曲がっていく。

・蓋つき容器にはいったボルトがひとりでに立ち上がり、高速で回転してボルトにはまっているナットをはずす。

・くじで選ばれた人が紙に生年月日と悩み事を書いて、誰からも見えないよう箱にしまう。複数のお客さんが計算機でマスターからの指示でキーをたたく。指示の内容は「あなたの好きな数字を〇〇桁」といたってアバウト。最後の人がキーをたたいて合計すると六桁の数字が。「はい!何年、何月何日」箱の中の紙とぴったり一致。しかも紙を開く前にマスターがその人のお悩みを言い当てる。もちろんお悩みのアドバイスあり。

・私の隣の男性は彼女の名前を当てられて絶句。彼女は同席していない。

・小さな子どもにルービックキューブを渡し、好きなように回させる。同時にマスターも自分のキューブを回す。子どもの手元は見ていない。はい、男の子と全く同じ面が出来上がり。

・独身女性の将来の結婚相手が見える。

こんなことが3時間余りも続くのですから、挙げても挙げてもキリがありません。マジックなのか超能力なのか、種があるのかないのかなんてもうどうでもよくなっていきます。

 

また、マスターは透視能力?テレパシー?信じられない千里眼で我々の心の中を見抜きます。

30人ほどのお客さんが集まっているので全員にはあたりませんが、声の掛かった人たちのプライベートがつまびらかに明かされ、みんな言葉を失っていきます。

もちろん他の人のことはここでお話しできませんが、私のことに関してひとつご紹介しましょう。

 

トランプを使ったマジックです。マスターが裏にした二枚づつのカードを4セット取り出してテーブルに置いていきました。

そして順番に並ぶ4人の客に対し、あなたたちへメッセージをお伝えします。と言いながらひとりひとりに二枚づつのカードをめくっていきます。なんと三番目は私(やったー!)。

並べた時点では普通の数字が書かれたトランプでしたが、カードをめくると数字は文字に変わっています。ダジャレとセットになっている二枚のカード。ひとりめ、ふたりめのカードを見ても特に私には意味がわかりません。

いよいよ私のカードです。

マスターが「あなたのカードはこれ」と開いた瞬間、私は思わず後ろの夫と顔を見合わせました。

一枚目には『湘南の風』、二枚目には『長男の壁』と書かれています。

そしてマスターはこう続けました。親子はいろいろありますが特に長男は難しい。でもね、越えられない壁なんてありません。必ず良い方へ向かいます。そして次男はよ~く見てますよ。全部それみて学んでますから。

もちろんマスターは我が家に息子が二人いることを知りません。しかも自由人の次男に対して生真面目な長男は、私と少々波長が合わないのも事実。家族といえどもそれぞれ個性があるのでこれはこれで仕方がないと思っていました。

そのことをマスターは二枚のカードを使い見事に言い当てたのです。

周りの人には『湘南の風』『長男の壁』なんてダジャレのカード、まったくピンとこないはずです。

気がつけば、私のほか三人もみな同様に茫然としています。たぶん私と同じ感覚なのでしょう。つまりカードのメッセージは非常に個人的で、かつ当人の脳内へダイレクトに響いていたのではないかと思われます。

 

マスターのトークは軽妙で深い。

・五百円玉にペンを貫通させるマジックでは、硬いものを硬いと思う意識が現実をつくる。豆腐のように柔らかい物質だと思えばどんなものでも変化させられる。

・人は見たいものを見たいように判断しているだけ。すべては錯覚。

・「手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池」事実はひとつだが、感じ方や捉え方はひとそれぞれ。

・ひとりひとりの宿命は決まっている。それをどう生かして役立てるかは自分の努力次第。

・マスターの技?は誰もができること。すべては練習の積み重ね。

・病気について

・情報を鵜呑みにしてはいけない。自分の目で確かめて自分の心で判断する。

・すべてはつながっている。今日ここに集まったみなさんは出会うことが決まっていた。

・そして何事も行動が大事。頭で考え続けるだけでなく、行動することで道が開ける。

 

マスターの言葉は心に沁みわたり、私の記憶、潜在意識と繋がっているように感じました。

どんな意味合いも自分次第だということ。そうであれば、世界は平和で愛と幸せに満ち溢れた現実をつくっていきましょう。そんなメッセージが込められていました。

 

そうですよ。朝に東京を旅立ち、お昼前には九州の長崎へ降り立っているのです。そんな現実を江戸時代の旅人が想像していたとしても、夢ではなかったのですから。

あんでるせん、とてもよかったです。

 

そして長崎の旅はつづきますが、いま思うとその後の出来事も様々な過去や未来とシンクロしていたのです。

 

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