6月のお知らせ
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《犬鳴山 修行体験!》
5月中旬、大阪府泉佐野市の犬鳴山、七宝瀧寺の修行体験に参加しました。
霊山の中でも国内最古といわれる犬鳴山は飛鳥時代の西暦661年、役行者によって開基され、弘法大師空海も高野山に金剛峯寺を開く前に修行されていたと伝えられています。
このような古い歴史のある犬鳴山ですが、女人禁制ではないので女性でも行場、拝所を回峰し、真言宗犬鳴派の大本山、七宝瀧寺境内にある行者の瀧で瀧行ができます。
とはいえ、申し込みの注意書きに「体力に自信のある方のみ」とあるように、山中は難所続き。
体力はもちろんですが、滑落の危険個所がいくつもあり気が抜けません。
山伏の装束で先達をつとめる方々の指導のもと、参加者全員が無事に山から本堂に戻りました。
そのあと白装束に着替え、かつては役行者や弘法大師も修行をされた「行者の瀧」で、瀧行を行います。
前日の雨で水量マシマシ、もの凄い勢いの滝を前にして一瞬怯むのですが、やはりここでも先達の方から入水に際し背中に気合を入れていただきます。
入瀧中も 修験者の方が「九字」を切り、 印を結びながら経を唱えられています。
結界を張り、少し離れたところから、念を送って邪気を祓っている(と思われる)方もいらっしゃいました。
山の行場でも、参加者はさまざまな場面で何度も般若心経を唱え、先達の方々は修験道で体験者を守りながら的確に導いてくださいます。
瀧に入ると、初めは水圧と冷たさに息もできず背中に鋭い痛みを感じますが、落ち着いて真言を唱えていると、やがて胸がすっと軽くなり水は体を包み込むように温かく感じられてきました。
そのあいだは、自然と一体になったかのような心地よさで周りの景色がパノラマのようにゆったりと美しく廻っていきます。
次の瞬間、また激しい衝撃に体を打ち付けられては気合を入れる…
ということを繰り返して、瀧から出ました。
私は初めての瀧行ですが、他の参加者も同じようなことを話されていたので共通の感覚なのですね。
前半の山中では自己との対峙、そして後半の滝行では大いなる自然との一体感で満たされ、言葉では言い尽くせない貴重な経験となりました。