長崎・イルカ・あんでるせん2
2泊3日の長崎旅行。2日目はイルカウォッチングです。
船で野生のイルカの生息地へ向かいます。南島原市にある かづさイルカウォッチングのHPによるとイルカに会える確率は99%。万が一イルカに会えない場合は5年間有効の次回無料券を進呈とあります。強気だ。
ということは、ほぼ間違いなくイルカに遭遇できそうです。
快晴の朝、10:00に出航。
今回訪れるイルカの生息域は、島原半島と熊本県の天草に挟まれる早崎海峡という場所で、300頭ほどのミナミバンドウイルカがいくつかの群れで暮らしているそうです。
イルカは人間と同じで感情のある生き物。船にも寄ってきてくれるということで、私たちが危害を加える相手ではないと理解してくれているのかな?と都合よく解釈。
所要時間は60分です。海に出るとまもなくイルカに会えるだろうと思っていたのですが……
出航からしばらく経ちましたが、全くイルカの姿が見えません。船長さん、ガイドさんも他の船と連絡を取り合い、明らかに「いつもとは違う」といった雰囲気。
乗客たちも初めは期待に胸を膨らませ、「あれじゃない?」と波に浮かぶブイを指さして「間違えた~」などと笑っていたのが、次第に口数も少なくなり船内がしーんと静かになっていきました。
60分はとうに経過、5年保障の文字が頭にチラつきはじめたその時です。
「来た~!!」
イルカの群れが姿を現しました。船の真横にも前にも後ろにも!たくさんのイルカが船と伴走するように泳いでいます。
「よかった~」「すごい!」「うれしい~」口々に子どもも大人も大興奮。あの場にいた全員が同じ感動を味わっていました。
イルカの存在感は圧倒的でした。
私? 泣きましたよ(T_T)
なぜだか涙がどめどもなく溢れてきて、ずっと心の中で「ありがとうね、ありがとうね」とイルカに、そしてこの美しい大自然の海、空、島々に感謝の言葉を伝えていました。
恥ずかしいのでひとり船の後ろでひっそりしたのですが、ガイドさんは「船酔い?」と心配そうに見守ってくれていました。
結局、乗船は2時間。ここまで長かったのは初めてだそうです。野生のイルカ、自然が相手なので誰も文句なんて言いません。むしろ、船長さん、ガイドさんが尽力してくれて本当に感謝です。
そんなこんなで、予想以上の感動体験を味わうことができました。
午後は雲仙温泉でのんびり湯に浸ったあと、雲仙ロープウェイで妙見岳山頂へ。眼下には有明海、天草諸島が一望できます。目の前には普賢岳の溶岩ドーム群。さまざまな思いで眺めました。
吉田松陰も訪れた秘湯「小地獄温泉」看板猫のお出迎え。
ホテルは長崎市内の眼鏡橋近くです。
夕食がてら長崎港まで歩いていくと、なんと「クイーンエリザベス号」が停泊しているではありませんか。
しかも出航直前に立ち会い、午後8時、デッキの人たちをお見送りしたのでした。
「いつか乗ってみたいね~」と口走ってから、はたと昨日のあんでるせんマスターの言葉を思い出しました。
「いつかダイエット」「いつかお金持ち」という思いは、その先になっても同じ願望を持ち続けているのといっしょ。
そうではなく、「私はやせている」「お金持ちだ」と今の自分がそうなっていることイメージしてね。と言っていたっけ。
そうか、「私は来年豪華客船で旅をしている」と確信すればいいワケね!