経絡治療に思うこと4(催眠療法実践編)
さあ、いよいよ催眠療法セミナーです。ちなみに私は『基礎セミナー2日間』を受講後、『退行催眠スタンダード6日間』の合計8日間で前世療法、年齢退行、胎児期、近未来療法のレクチャーと実技を学びました。クライアントとしてセッションを受けるだけでなく、セミナー中はセラピスト役とクライアント役を受講者同士で何度も何度も繰り返します。面白いことに回数を重ねていくと、あっという間に催眠に入れるようになっていきます。
セッション実習では何度も自分の前世や幼児期を体験します。そのたびに違った学びや気づきの発見があり驚きの連続でした。はじめに自分の解決したい問題などテーマを決めて催眠に入るのですが、思いもよらない映像(イメージ)が次々と展開されていきます。それらは私の死生観であったり、家族に対する感情だったり、仕事の向き合いかたなどを見事に投影したもので、まるで深層の見えない意識を浮かび上がらせるために映画やドラマとして再現するかのようです。
また、このセッション内容はびっくりするほど盛り沢山。たとえば前世の世界で死を迎えると、魂は肉体と離れてあの世のような場所へ向かいます。そこでは自分を守ってくれる”大いなる存在(神様とかマスターとか守護霊とか呼び方は何でも可)”と対話をしたり、会いたいと思っている人物(生死問わず、ペット、マイケルジャクソン…)、誰とでも対面ができます。
ようするに自分のイメージで自由に思いを体現できるのです。「なんだ単なる想像か」と侮ってはいけません。そこには思いもよらないメッセージ隠されていたりするのですから。
私の場合、数年前に急死した『まこ』という名前の猫に来てもらいました。生前のまこはとても不思議なネコでした。まこのお腹にはチャックがあって、開けると絶対に人が入っていると思わせるような猫なのです。我が家に来た経緯も偶然がいくつも重なってのことでした。突然死であっという間に短い生涯を閉じてしまったのですが、家族の誰もが強烈な印象を持っている猫です。
私の潜在意識から現れたまこは、ひとこと私に言いました。「小さきものに愛を」
まこが教えてくれたこと。小さな生き物や名の知らない草花であっても、あなた方が慈しみのまなざしで心を通わせれば、いつでもそこに大切なメッセージを見出すことができる、と。
言葉にするとちょっと陳腐な感じもありますが、実際はもっとこう、なんていうか感情とともにドーンとぶつかってくるような。映画をみていて、あるシーンのたった一言で思わず感情が溢れてくる、ってことありませんか?一瞬の中にたくさんの意味が含まれていて、頭で理解するのではなく心でまるごと受けとめる感じ。
もうね。私、言葉がありません。
「ほら泣け、それ泣け」といった感動シーンでもないのに、知らずにサラサラと涙が流れてくる。本当に不思議なくらいに涙が出るのです。何ともいえない幸福感と感謝の気持ちに満たされて、セッションを終えたのでした。
前世に関しては”淡々と”、といった感じなのですが、江戸時代の両替商の娘だった時には、番頭さんとして登場した人物が現在の夫だったので大笑い。なぜかというと現実の世界でも、私の治療院の会計は経理の知識に長けている夫が担っているのですから。
他にもたくさんの前世を体験してきましたが、どのストーリーも現在の私の自己、人格とつながっていました。誰かの人生を客観的に見ているようでもあり、でもそれは自分と同一人物なのだと認識しているのです。
催眠療法を問題解決の方法として選択するうえで、最も重要なこと。
『こたえは自分の中にある』
萩原医師は言います。(HP/萩原先生のメッセージより抜粋)
どんな悩みであっても、例え、それが心の悩み、身体の悩みであっても、私たちは、その悩みは私たちの思考が作り出したものです。通常の西洋医学では体に注目して、診断、治療をします。イーハトーヴクリニックでは、体よりむしろ心・精神面に重点を置きます。心・魂のレベルで催眠を用いて、その病気の根本原因を探ります。慢性疾患の殆どは心・魂がその原因です。その観点からは、すべての病気は、どんな状態からも挽回可能なのです。
この考えは、東洋哲学を基盤として医療を実践する私の心に深く響きました。
つづく。
不思議ネコのまこ
東京世田谷区用賀/東急田園都市線 用賀駅徒歩4分